SSブログ

その4.苔の森~白駒の池を歩く [苔の森と安曇野_2022年7月]

2日目の朝、いつもより早めに旅館を出発しました。
というのは、白駒池の駐車場にクルマを停められるかどうか、が心配だったから。
いろいろな情報をネットで調べてみると、苔の一番の見どころの時期は夏場とのこと(5月末~10月頃)。まして、コロナ禍で山などへのお出かけが増えているし、さらに訪れたこの日が休日だったため、駐車場が満杯になって停められないことをもっとも危惧していました。
(駐車場が満杯のときは、30分ほど離れたホテルの駐車場に案内され、そこからバスという気の遠くなるような動きにならざるを得ないところだった)
結果的にその危惧は杞憂に終わったのですが、それでも到着した9時半頃には駐車場はすでに5分の4ほど埋まっており、心底ホっとしたものでした。

さて、では準備を整えて出発しましょう。
まずは駐車場からすぐそこの登山口から白駒池に向かって歩きはじめます。道はすぐに木道に変わる。
1.入り口.jpg
この時間、けっこう肌寒いです。20℃は切っていたと思う。20℃というと5年前に行ったアイルランドもそれくらいでしたが、あそこは緯度が高かったためで、こちらはつい先ほど通過した麦草峠(メルヘン街道最高地点)で標高2,127m、この地点でも標高2,000mは優に越えていますから、こちらは言うまでもなく標高が原因。半袖短パンで歩き始めましたが、こりゃアカンとすぐにパーカーを着込みました。他の、歩いているトレッカーの方々は全員長袖長ズボン、足元もしっかりしたトレッキングシューズで固めていて、短パン+ウォーキングシューズの私はちょっと異質な感じでしたが、それでも時間が過ぎて昼が近くなってくると観光目的っぽい服装の人が増えてきて、やがて普通になっていった感じでした。
2.木道.jpg
妻が来て見たかった苔は、歩き始めてすぐに目に飛び込んでくる。迫力といいますか、すごかったですね。「緑色」ってこんなに種類が多かったのか、と感じさせられました。言い尽くされた表現でしょうけれど、まさしく「もののけ姫」の世界。森の精があちらこちらにいそうな?そんな雰囲気。
3..jpg
4..jpg
5.jpg
6.jpg
こんなすごい光景が簡単に見られるなんて、日本ってまだまだ捨てたもんじゃないな、と思わされました。俗な感想ですが・・・・。
7.jpg
8.ダケカンバ.jpg
10さらに歩く.jpg
ここで概略図を。中央やや左にあるのが現在地。その下方に駐車場(Ⓟ)。ここから直進し、白駒荘の前を通り、池を時計と反対周りに一周して再びこの地点に戻り、駐車場に戻るというコースをとることにしました。
0.白駒池_概略図.jpg
新芽が鮮やかな色を見せています。
9.新芽が鮮やか.jpg
苔は、大袈裟に言えば妻を魅了している。
11..jpg
12.jpg
木々の間に見えた白駒の池の標高は、2,115m。山荘も同じでしょう。
13.やがて見えた白駒の池.jpg
14.白駒荘.jpg
ちなみに、白駒の池をはじめとするこの辺りについては、以下のサイトが詳しいです。
ご興味のある方はどうぞ[るんるん]
きたやつネット
https://www.kitayatsu.net/

ビクセンという光学機器メーカーのHP
https://www.vixen.co.jp/lp/moss_world/cnts/02.html

白駒荘から、本格的に白駒の池を一周するルートに入ります。苔は相変わらず神秘的で美しい。
15.jpg
16.jpg
17.jpg
18.jpg
土や石の上を歩くのではなく、コースの大半は木道の上といっても過言ではない。もちろん倒木がルートを塞いでいる場合もあります。
19.木道を行く.jpg
21.倒木もある.jpg
振り返ると、分岐もある。上に貼った案内図の左斜め上の、稲子湯・ニュウ方面に至る三叉路がココ。
20.木道を振り返る.jpg
再び苔やシダ類の森を眺めながら歩みを進める。妻のペースに合わせているので、ゆっくりしたもの。といいますか、早く歩けば足が滑りそうな感じでちょっとコワイ。
22.jpg
23.jpg
24.jpg
やがて、そのものずばりの「もののけの森」。苔に覆われた木や石。
25.もののけの森.jpg
26.jpg
27.jpg
やがて青苔荘に至る。もちろん宿泊可能な山小屋です。
28.青苔荘.jpg
散策もそろそろ終わりに近づく。歩いていると、バズーカを持ったバードウォッチングの親子連れに会ったりしました。たしかに鳥の啼き声が美しい。
29.jpg
30.jpg
31.jpg
32.jpg
駐車場に戻ってきました。
所用時間は1時間半ほどだったかな。妻に連れられて訪れた苔の森でしたが、素晴らしいところでした。次回(があれば、ですが)はもっと足元を固めて、高見石小屋の辺りまで足を延ばしたいものです。
この後、諏訪大社の下社を訪れ次の宿に向かいました。涼しい雲上の世界から真夏の安曇野へとクルマを走らせます[車(セダン)]

【おまけの1枚】
0.駐車整理券とコケ丸.JPG
駐車整理券と、駐車場の売店で購入したコケ丸縮緬の根付け。

nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 1

コメント 1

おかーさん

無事 定年退職 おめでとうございました。
お仕事は大変でしょうが この時代にこれだけ手厚く
福利厚生してくれる会社ってないですよ
あと5年 年金生活に入るまで もう少し頑張ってくださいね(^^

奥様 苔がお好きなら ぜひとも スキーではなく
夏場に平泉寺においでください。
京都の苔寺なんて 目じゃない(と思う)深い苔 堪能してくださいませ
by おかーさん (2022-09-29 18:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。