1.和歌山ラーメン・車庫前系 [和歌の浦]
和歌の浦。
何ともいえず、ノスタルジックな響きのする地名です。
で、関東の方々は、ここに「東照宮」があるんですよ、と話をすると
で、関東の方々は、ここに「東照宮」があるんですよ、と話をすると
「へぇ~~~」
と感心する。そりゃあ東照宮と言えば日光ですもの、大阪人の私だってはじめは意外な気がしたものです。
しかし、「和歌山」=「紀州」とくると東照宮がここにあるのは案外必然だったりする。
しかし、「和歌山」=「紀州」とくると東照宮がここにあるのは案外必然だったりする。
ここは頼宣に端を発する西方諸国の抑えの要、紀州徳川家の所領地だったのですから。
その「紀州東照宮」のあるのが、ここ和歌の浦。和歌山のこの辺りです。
その「紀州東照宮」のあるのが、ここ和歌の浦。和歌山のこの辺りです。
広大な和歌山県の入り口といった感じですね。
https://www.mapion.co.jp/m2/34.192659,135.16568042,12(←クリックどうぞ)
すぐ南に有名な和歌山マリーナシティがあります。
で、我が家からだと十分日帰りも可能なその和歌の浦に、あえてお泊りで行ってきました。先日はせっかく東北に行ったのに温泉に泊まらなかったので、今回は温泉であることが最優先で。
※「和歌の浦」は「和歌浦」とも書くのですが、ここでは「の」を入れた方で書きますのでご承知おきをm(_ _)m
大阪をゆっくりと出発し、昼食は宿からほど近い和歌山ラーメンのお店、「まるやま・塩屋店」さん。車庫前系です。
すぐ南に有名な和歌山マリーナシティがあります。
で、我が家からだと十分日帰りも可能なその和歌の浦に、あえてお泊りで行ってきました。先日はせっかく東北に行ったのに温泉に泊まらなかったので、今回は温泉であることが最優先で。
※「和歌の浦」は「和歌浦」とも書くのですが、ここでは「の」を入れた方で書きますのでご承知おきをm(_ _)m
大阪をゆっくりと出発し、昼食は宿からほど近い和歌山ラーメンのお店、「まるやま・塩屋店」さん。車庫前系です。
有名な和歌山ラーメンですが、大別すると
(1)井出系
(2)車庫前系
のふたつに分かれる。
誤解を承知でごく簡単にその違いを述べると
(1)井出系・・・・豚骨+醤油
(2)車庫前系・・・・醤油+豚骨
ということです。
同じやんけ、と言われるのもごもっとも、たしかによく似通っているのですが、どちらが強いか、によって差が表れる。
ちなみに現地ではこういう呼び方はしないらしいです。井出だ車庫前だという呼称は、横浜のラーメン博物館が発祥だということです。
どちらも美味しいのですが、今回は妻のリクエストにより「車庫前系」の店に行くことにしました。駐車場もあるし、何より宿へ行く途中に位置しているのがありがたい。寄り道しないで済むからね。
実は色々調べている時に「おおっ」と思ったことがありました。それは、食べログの口コミ欄に、ネット友の船山史家さんのところによく来られているモノノフさんがコメントを残しておられたこと。変な話ですが、ネットの世界で探し物をしていて、旧知の人にばったりと会ったような気がしたものです(^^;
どちらも美味しいのですが、今回は妻のリクエストにより「車庫前系」の店に行くことにしました。駐車場もあるし、何より宿へ行く途中に位置しているのがありがたい。寄り道しないで済むからね。
実は色々調べている時に「おおっ」と思ったことがありました。それは、食べログの口コミ欄に、ネット友の船山史家さんのところによく来られているモノノフさんがコメントを残しておられたこと。変な話ですが、ネットの世界で探し物をしていて、旧知の人にばったりと会ったような気がしたものです(^^;
https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300101/30004124/dtlrvwlst/B423239227/?use_type=0&smp=1
途中寄り道をしながら、家から2時間ほどで到着。高速を使わないとそれなりの時間がかかる。
途中寄り道をしながら、家から2時間ほどで到着。高速を使わないとそれなりの時間がかかる。
時刻は12時半。
お客さんの入りは8割程度といったところ。もっともラーメン店の常で回転もいい。
お客さんの入りは8割程度といったところ。もっともラーメン店の常で回転もいい。
すぐに着席できました。
メニューを載せます。ラーメンの味は1種類のみ。
キムチを載せるラーメンもありますが、私に言わせればあんなモンは邪道です。
カプサイシンがスープの味を破壊する
注文は、皆さんがするというこのランチセット。焼飯(”焼きめし”と呼称されておりますが)が美味いとモノノフさんも書いておられたので迷わず。
焼きめしはすぐに来ました。作り置きが大量にあって、注文があれば再度それを軽く炒めて出すのでしょう。最も合理的ですね。
(餃子の王将のチャーハンがこのパターン)
ちなみに押し寿司も1個いただきました。この押し寿司は和歌山ラーメンの特徴のひとつ。精算時にこちらから申し出てお金を支払います。
軽量級の押し寿司でしたが、まあそれなりに美味しかった。大阪の「バッテラ」とは別物ですけどね。
ラーメンはこれ。典型的な和歌山ラーメン=中華そばのルックス。
味も見た目の通り。
井出系は食べたことがありましたが、実は私は車庫前系は初。
豚骨臭さは影を潜め、やはり醤油の強さが前面に出ていますね。
麺の量は少なめですが、そもそもこれくらいだということはわかっているので。
さて、それでは宿に行こう。早めの到着ですが、クルマを停めさせていただいて、付近を散策する予定にしています。
なにせ、すぐ近くには、『日本のアマルフィ』がある。
2.❝日本のアマルフィ❞に行く [和歌の浦]
ラーメンを食べた後、妻の希望でその近くのパン屋さんに寄ってパンを購入し、宿に向かいました。
今日のお宿は「和歌の浦温泉 萬波」さん。比較的大きなお宿です。チェックインの15時まではまだまだ時間があるので、駐車場にクルマを停めさせていただき、近所の散策に出掛けました。是非とも行ってみたいところがありましたので。
で、ホテルから階段を降りて、海沿いにある「海岸遊歩道路」に行ってみると・・・・どうです、この無惨な姿・・・・。
今日のお宿は「和歌の浦温泉 萬波」さん。比較的大きなお宿です。チェックインの15時まではまだまだ時間があるので、駐車場にクルマを停めさせていただき、近所の散策に出掛けました。是非とも行ってみたいところがありましたので。
で、ホテルから階段を降りて、海沿いにある「海岸遊歩道路」に行ってみると・・・・どうです、この無惨な姿・・・・。
道標は横倒し、海から打ち上げられたのであろう漂流物が道の3分の1を塞ぎ、向こうの方には土砂崩れの後にできたと思われる小道がある。一目見て唖然としました おそらくは、台風の直撃を受けた後、整備されずにそのまま放置、ということだと思われます。
振り返ったところにあった蓬莱岩が何とも哀れに感じましたわ。中央に穴が開いたせっかくの奇岩が台無しとでも言いますか・・・・。
振り返ったところにあった蓬莱岩が何とも哀れに感じましたわ。中央に穴が開いたせっかくの奇岩が台無しとでも言いますか・・・・。
まあそんなこんなで、通行できるところまで戻って遊歩道にアクセスし直し、奥和歌大橋という立派な橋の袂から、本日の散歩の目的地を遠望しました。
ここは雑賀崎。漁港です。
「雑賀」は「さいが」とも「さいか」とも言う。司馬遼太郎の歴史小説で『尻啖え孫市』(しりくらえまごいち)という傑作がありますが、その主人公の「雑賀孫市」の「さいが」です。知る人ぞ知る、戦国時代の一地方の、鉄砲の名手です。知らない人にとっては「は?」でしかありませんが(笑)
で、その雑賀。ご存じの方もおられるかと思いますが、雑賀崎は日本のアマルフィと呼ばれているとのこと。
アマルフィとは、イタリアのナポリから南へ約50km行ったところにある地中海沿いの町で、世界一美しいといわれているアマルフィ海岸があることで有名で、1997年には世界文化遺産に登録されたのだそうです。・・・・もちろんネット情報 ネットで調べればあふれんばかりの情報がこぼれ出てくるのですが、この2枚がいいような気がします。
山の斜面に張り付くように建てられた家並みがアマルフィと似ているためにそのように呼ばれているそうで、なるほど、たしかに面影はありますね。少々規模は小さいけれど。
以下、日本の雑賀崎。
「日本の○○」と呼ばれる場所はそこかしこにありますが、おおむね期待外れ。でもここは少しマシな方か、という気がするのは、私が同じ関西の人間だからに違いない(笑)
漁港の方へ行ってみると、何やら人が多く集まっている。何だこりゃ、こんな田舎の漁港に何でこんなに人が?と覗いてみると、
「雑賀」は「さいが」とも「さいか」とも言う。司馬遼太郎の歴史小説で『尻啖え孫市』(しりくらえまごいち)という傑作がありますが、その主人公の「雑賀孫市」の「さいが」です。知る人ぞ知る、戦国時代の一地方の、鉄砲の名手です。知らない人にとっては「は?」でしかありませんが(笑)
で、その雑賀。ご存じの方もおられるかと思いますが、雑賀崎は日本のアマルフィと呼ばれているとのこと。
アマルフィとは、イタリアのナポリから南へ約50km行ったところにある地中海沿いの町で、世界一美しいといわれているアマルフィ海岸があることで有名で、1997年には世界文化遺産に登録されたのだそうです。・・・・もちろんネット情報 ネットで調べればあふれんばかりの情報がこぼれ出てくるのですが、この2枚がいいような気がします。
山の斜面に張り付くように建てられた家並みがアマルフィと似ているためにそのように呼ばれているそうで、なるほど、たしかに面影はありますね。少々規模は小さいけれど。
以下、日本の雑賀崎。
「日本の○○」と呼ばれる場所はそこかしこにありますが、おおむね期待外れ。でもここは少しマシな方か、という気がするのは、私が同じ関西の人間だからに違いない(笑)
漁港の方へ行ってみると、何やら人が多く集まっている。何だこりゃ、こんな田舎の漁港に何でこんなに人が?と覗いてみると、
早い話が、獲ってきた魚介類の展示即売会でした。漁船から水揚げされた魚や海老やイカなどがトロ箱に入れられて、とんでもない値段で売られていました。密も何もカンケイなし、おそらくは『世界で最も新鮮な魚介類の販売会』です。
後で知ったのですが、これは「はた売り」というもので、和歌山のみならず近隣からも買い出しに来るとのこと。そういえば京都ナンバーや奈良ナンバーの車も停まっていました。
そしてこの魚介類の値段が・・・・とんでもなく『安い』
後で知ったのですが、これは「はた売り」というもので、和歌山のみならず近隣からも買い出しに来るとのこと。そういえば京都ナンバーや奈良ナンバーの車も停まっていました。
そしてこの魚介類の値段が・・・・とんでもなく『安い』
このアオリイカなんぞ、1杯450円だ。鯛もこんなにでかいのに1,000円しない。
買って帰りたかったけどちょっと無理でした。なぜなら私はもちろん妻も魚を捌けないから。それに帰るのは明日だから、せっかくの新鮮な魚もダメになってしまう可能性大です。
買って帰るなら当日でないとね。
買って帰りたかったけどちょっと無理でした。なぜなら私はもちろん妻も魚を捌けないから。それに帰るのは明日だから、せっかくの新鮮な魚もダメになってしまう可能性大です。
買って帰るなら当日でないとね。
翌日は、とても景色がいいと聞いていた番所庭園に寄りました。「番所」は「ばんどこ」と「読みます。これは知らん人には読めん。場所は【ココ】(←クリックどうぞ)
和歌の浦の海に突き出た、本当にいい場所。先端に向かって歩いていきます。
和歌の浦の海に突き出た、本当にいい場所。先端に向かって歩いていきます。
昨日の遊歩道と違ってよく整備された庭園。
万葉集の碑などもあり
万葉集の碑などもあり
その先が先端部。
風景を堪能した後、振り返って戻ります。
プライベートビーチもあり、なかなかにいいところでした。
これだけ眺めがいいとテレビのロケ地にもよく使われていたようで、訪れた俳優さんのサインなども残されていましたね。
3.お宿は萬波さん [和歌の浦]
さて、宿泊したホテルです。今回は短めに。
妻と相談の上、決まったのは萬波という名前のホテル。別称「MANPA RESORT」。
海沿いの高台に建っています。
妻と相談の上、決まったのは萬波という名前のホテル。別称「MANPA RESORT」。
海沿いの高台に建っています。
http://www.manpa.co.jp/
部屋は6階の602号室。階段の真ん前。和洋室です。
入ってすぐがベッドルームで、奥に和室がある。普通は逆だろ、と思うのですが、ここはそういう造りになっていました。
部屋は6階の602号室。階段の真ん前。和洋室です。
入ってすぐがベッドルームで、奥に和室がある。普通は逆だろ、と思うのですが、ここはそういう造りになっていました。
クローゼットはベッドの脇に。洗面や冷蔵庫もその並びにありました。
この宿は部屋の種類が多彩で、HPにもあります通りいろんな部屋があります。まあここはそれでもスタンダードな方ですが。
ちなみにこの日は冬だというのに暖かい日で、部屋に入った途端、むあ~~っという暖気が私たちを包み込みました。南向きの窓を通して降り注ぐ太陽は必要以上の暑さを生み出し、思わず窓を開け放ったほど。
窓の外はすぐ海。
ただ、右方には廃業した旅館(ホテル)が廃墟と化してどんと居座り、無残な姿を晒していました。他にも同じような建物があり、昭和~平成の初期の頃にはおそらくは賑わっていたのだと思われます。
さて次は食事。ウチは妻が小食なため、いつも標準的な会席です。
4.お食事です [和歌の浦]
食事は18時から。いくつかパターンがありましたが、散歩でお腹が空いているだろうとの予想から早めの時間を選択。
これは食事前に、休憩所から窓の外の雲を撮影したもの。皆さんは何に見えますか。妻と私は『(木に飛び移ろうとしている)猿』で一致しました。
これは食事前に、休憩所から窓の外の雲を撮影したもの。皆さんは何に見えますか。妻と私は『(木に飛び移ろうとしている)猿』で一致しました。
さて食事処へ行きます。
はじめに用意されていたのはこれで、
はじめに用意されていたのはこれで、
すぐに先付が運ばれてきました。
小海老南蛮漬けと菊花のお浸しなどなど。
お吸い物に南京豆腐。
これは別注のウツボの唐揚げ。
ウツボって、こんなヤツ 「海のギャング」とも言われているとのこと。まあこれを獲って喰おうという気にはなかなかなりませんな。しかし、恐ろしげな見かけに関わらず、ねっとりとして案外美味でした。妻は苦手らしい(^^;
さて海の宿のお決まりの刺身5種盛りです。これで2人分。マグロ、カンパチ、海老・・・あと忘れた
そしてこちらの刺身盛りはウツボと同じく追加料理。それにしてもこれで3千数百円はちょっと高過ぎでしょう ボッタクリ気味といっても差し支えないくらい、と正直思いました。
ワサビは自分で摺りおろす。
小鍋はぶりしゃぶ。このスープは後でご飯を一緒にいただきました。
焼き物は、
フィレ肉が美味かった
焼きネギ味噌はご飯に合う。
これは何だったかな? 揚げ出し豆腐の上にみかんの何かを散らしてワザビを添えたものだったような記憶が・・・・。シェフのサービスとのことで、各テーブルに配られていたと思います。
ごはんは浅利の炊き込みご飯。それに赤出汁。香の物はふつう。
デザートは柚子シャーベットと栗プリンなど。
朝食は同じ場所で7時から。8時からNHKの朝ドラを見る妻のために、大体いつもこの時間。さすが海沿いの宿、といった感じの食事。
もずくは大好物。
焼きたての出汁巻き玉子はお代り自由。はじめは一人二切れですが、あとでもう一切れ追加しちゃいました
ご飯が進む焼き魚。
そしてどかんと持って来てくれたゆでたての釜揚げしらす。ご飯の上に乗せましょうとのことでしたが、私は別皿に盛ってもらいました。
朝ご飯が美味しいとその日1日が幸せになる
いつもはトースト1枚+無糖ヨーグルト+プロセスチーズ+牛乳+トマトジュースという同じものばっかりの朝食だけに、バラエティに富む旅館の朝食は本当に楽しみな私です