その1)紅葉の角館 [東北点描~第一次東北旅行]
11月半ば、GoToトラベルキャンペーンを利用し、生まれて初めて東北を旅してきました。これまでの私の人生においては(←大げさ)、東北は通過する地域であって、訪れるところではありませんでした。
唯一の例外は数年前に行った福島県会津湯野上温泉のかの「湯神」さんでしたが、旅程があまりにも慌ただしかったためにとても東北に行ったという気分ではなく、今回がほぼ初めてと言ってもいいのではないかと。
ちなみに、あと1回は必ず東北に行きたいと考えています。すでに計画を立案中で、その旅はおそらく8泊ないし9泊という、海外旅行並みの長さになりそうですが、そのお話はまたの機会に。
これから数回に分けて、点描という形で東北の旅(第一次東北旅行)を記したいと思います。
唯一の例外は数年前に行った福島県会津湯野上温泉のかの「湯神」さんでしたが、旅程があまりにも慌ただしかったためにとても東北に行ったという気分ではなく、今回がほぼ初めてと言ってもいいのではないかと。
ちなみに、あと1回は必ず東北に行きたいと考えています。すでに計画を立案中で、その旅はおそらく8泊ないし9泊という、海外旅行並みの長さになりそうですが、そのお話はまたの機会に。
これから数回に分けて、点描という形で東北の旅(第一次東北旅行)を記したいと思います。
よろしければお付き合いくださいませ。
旅の始まりは大阪は伊丹空港。
この日、大阪の大動脈・阪神高速道路が集中工事のために環状線の一部が通行止めになり、そのあおりを受けて空港バスまでもがアウトという、大阪南部から伊丹空港を目指す者としては非常事態の1日となりました。旅行を予約した際にはそんな情報は知るはずもなく、結局自家用車で伊丹空港に向かう羽目に。しかし結果的にはこれがよい方向に働き、特に帰路が大変楽な行程となったのは小さな皮肉。
空港では時間がありましたのでモーニングなんぞをいただき(これで税込約700円は高い?)、
空港では時間がありましたのでモーニングなんぞをいただき(これで税込約700円は高い?)、
搭乗した飛行機はプロペラ機。78人乗りだったかな、埋まり具合は7~8割とみました。
空に飛び立ち、下を眺めると阪神競馬場がはっきりと。
冠雪の北アルプスを眼下に眺め、
秋田空港に降り立ちました。時間は12時頃だったかな。
空港で予約していたレンタカーを借り、昼食はR46沿いにある道の駅 協和で楽しみにしていた稲庭うどん。
妻は「温」、私は「冷」で。
ツルツルのしこしこ、美味かったです さすがに日本三大うどん、讃岐に慣れた関西人にも納得のお味でした
その後訪れたのは、角館の武家屋敷街。たまたま紅葉が見頃の時期で、真っ赤に色づいた紅葉などが綺麗でした。以前に行った桜満開の松本といい今回の見事な紅葉といい、狙ったわけでもないのに日本の素晴らしい自然美に出会うことができて幸せな気分です。
その後訪れたのは、角館の武家屋敷街。たまたま紅葉が見頃の時期で、真っ赤に色づいた紅葉などが綺麗でした。以前に行った桜満開の松本といい今回の見事な紅葉といい、狙ったわけでもないのに日本の素晴らしい自然美に出会うことができて幸せな気分です。
でも、関西弁のおばちゃんがワイワイと楽しそうに大きな声で話しているのは、ここが東北の街だという気分を完全にスポイルしてくれてましたなぁ~ (ここはホンマに東北?というような感じでした)
さ、あとは宿に行くとしましょう。
この日の宿は盛岡近辺で、
①近くにアテが美味しそうな居酒屋がある(夕食はそこで)
②大浴場がある
③寝るだけでOK
ということで選んだため、いつものような「旅館」ではありません。
その2)炭焼炉端 二代目 真魚板 [東北点描~第一次東北旅行]
で、選んだ宿は、旅行を申し込んだ楽天トラベルのリストの中から、盛岡南部の紫波(しわ)という街の駅前にあるオガールインというホテル兼合宿所。ここは紫波駅前に「オガールプロジェクト」という計画の元に建てられた一角にある宿なのです。
オガールプロジェクトの詳細はコチラを→https://ogal.info/
このホテルの一角にはなんと体育館、というかバレーボール専用のコートが併設されており、代表やプロチームの合宿がしょっちゅう行われているのだそうです。実際に、延期になった東京オリンピックの直前にはカナダのナショナルチームの合宿が予約されていたとのこと。日本代表や東レアローズなどの企業チーム、選手のサインも多数飾ってあり、バレーボール好きの妻は狂喜乱舞(というほどのものではないにしろ)、大喜びしてました
このホテルの一角にはなんと体育館、というかバレーボール専用のコートが併設されており、代表やプロチームの合宿がしょっちゅう行われているのだそうです。実際に、延期になった東京オリンピックの直前にはカナダのナショナルチームの合宿が予約されていたとのこと。日本代表や東レアローズなどの企業チーム、選手のサインも多数飾ってあり、バレーボール好きの妻は狂喜乱舞(というほどのものではないにしろ)、大喜びしてました
ちなみに、オガールプロジェクトの敷地内には日本サッカー協会公認のグラウンドまで併設されています。
まあしかし、ホテル兼合宿所ですから、設備などもそれ相応でまあこんなものかと。
ただ、大浴場はよかったですね。男女の浴場が銭湯のごとく上でイケイケなものですから、
「そろそろ上がるで~」
「はーい、先に戻っといて~」
などという会話も成り立ち、それはそれで風情はありました。
で夕食。予定通り、予約をしていた炭焼炉端 二代目 真魚板さんへ。「まないた」と読みます。
この宿にしたのは、上記のオガールプロジェクトの中にこの居酒屋があったためで、宿とこの居酒屋はセットという感覚でした。
ちなみに居酒屋のHPはコチラ→炭焼炉端 二代目 真魚板【公式】 (owst.jp)
ちなみに居酒屋のHPはコチラ→炭焼炉端 二代目 真魚板【公式】 (owst.jp)
禁煙のカウンター席に着席し、まずはビール。大阪ではなかなか飲めない赤星が嬉しい
名物の炙り〆鯖は、眼の前でガスバーナーで炙ってくれます。焼けたサバの皮なんぞが飛んできたりする。
(炙ってくれたお嬢さんの前掛けはSAPPOROの☆)
(炙ってくれたお嬢さんの前掛けはSAPPOROの☆)
完成。はじめは冷たい箇所と熱い箇所がありましたが、そのうちうまく馴染みましたヨ。
朝獲れのお刺身3種盛りは岩手県は宮古の産。明日の宿はその宮古ですねん、なんて話を居酒屋のお兄さんとしつつ、大阪から来たこと、すぐ近くのオガールインに泊まっていること、そこに泊まっているのはこの居酒屋とセット=この居酒屋があったから、なんてことを話しながら飲み、かつ食べました。
店主お勧めのどんこのなめろう。大阪ではめったにお眼にかかれない「なめろう」。とろっとろで美味なり
牛すじ煮込みが来てひと段落。
焼き物は長芋の正油焼き。海苔で巻いて。
うん、これは家でも作れるな、帰ったら挑戦だ。
遅くなりましたが、ここでメニューを。しいたけ焼きも頼んだのですが、写真を撮り忘れ
もう売り切れていたのですが、残った細切れのようなものを使ってサービスしてくださったカマ大根。これがうまうまでした。これだけでご飯3杯はイケますな(笑)
〆はモツ鍋。不足気味だった野菜はこれで摂取です。もちろん最後は雑炊で。
これが本当の最後、サービスのあら汁。何といいますか・・・・あら汁。これ以上ないくらいのあら汁。魚のアラがこれでもか、というくらいに感じられるお味噌汁は、〆の一品としては何とも言えぬ乙なものでしたよ
あ~、美味しかった ここに来てよかったと思えるくらいに美味しかったです。とても満足な一夜でした。
その上、お土産までいただいちゃって・・・・どうもありがとうございますm(_ _)m
その上、お土産までいただいちゃって・・・・どうもありがとうございますm(_ _)m
その3)久慈へ [東北点描~第一次東北旅行]
今日の宿は岩手県宮古市。
しかしその前に行くところがあります。それは久慈市。今回の旅は久慈へ行くことが目的といっても過言ではない。そう、「あまちゃん」のロケ地へ行くこと、これが大きな目的のひとつでした。
宿から近い紫波ICから東北自動車道に乗り、八戸自動車道を経て久慈へ。
しかしその前に行くところがあります。それは久慈市。今回の旅は久慈へ行くことが目的といっても過言ではない。そう、「あまちゃん」のロケ地へ行くこと、これが大きな目的のひとつでした。
宿から近い紫波ICから東北自動車道に乗り、八戸自動車道を経て久慈へ。
途中のSAでGoToトラベルの地域共通クーポンでお土産などを買いつつ(妻)、7年越しの夢だった久慈に向かいます。
3日間を共にしたレンタカーはホンダのフィット・ハイブリッド。パワーに過不足はなく仙岩峠も余裕でこなし、燃費は私にとって驚異の24km/ℓ 約600km走って25ℓですもん、さすがとしか言いようがない
( 道の駅 くじにて撮影)
( 道の駅 くじにて撮影)
無事久慈へ到着し、休憩で立ち寄った道の駅 くじで、代表的なロケ地である小袖海岸までの県道が通行止めになっているという情報を入手。一応う回路はあります、いうことでしたが、これがまたほぼ1車線のくねくねした林道のような生活道路、おそらくは5分もあれば通過できるであろう箇所を30分ほどもかかってようやくたどり着いたのでした。
ここからは「あまちゃん」を知らない人にとってはどうでもいい、「あ、そう」としか言いようのない画像が続きます。でも、「あまちゃん」好きにとってはたまらん写真だぞ~
来年の年賀状ではこの写真を使用する予定。
そして、久慈駅前に戻ってきました。
お~、観光協会じゃないか。・・・・しかし、廃れとるな~(ーー)
三陸鉄道の久慈駅。・・・・ついに来た。ようやく来ることができた。6年、いや7年かかったか。
知らない人には馬鹿かと思われるかもしれませんが、長年のファンには感無量・・・・
ここの構内にある、その名もリアス亭で念願のうに弁当を購入したのですが、それは次の機会にご紹介。
名残惜しい気分を残しつつ、本日の宿へ向かう途中にある北山崎へ。
ここはリアス式の三陸海岸を望める観光地のひとつ。一番景色がいいという第2展望台まで歩いてきました。これはそこからの眺め。たしかに絶景だ。
三陸鉄道 カンパネルラ田野畑駅。たまたま通りかかったところ、ちょうど電車(正確には“電車”ではないんだけど)が来て踏切がカンカン鳴っていたので、バックして駅前まで戻り、クルマから降車して写真撮影。ついでに駅舎も見学しました。
観光列車も連結していました。
岩手県内を訪ねたりしていると、こういう看板をよく目にしました。
また、大きなダンプや工事資材を満載したトラックが国道45号線を走り回っていました。
さらに3日目に走った国道、特に106号線(宮古~盛岡間)および46号線(盛岡~秋田間)では片側交互通行が頻繁に行われ、傷跡のとてつもない深さを、震災後約10年を経ても感じさせられましたね。
もっとも、昨年の台風による被害も相当大きかったようでしたが。
それにしてもこの石碑は衝撃だった。田野畑駅舎の前にあったこの碑。実は田野畑駅って、ちょっとした坂を上ったところにあったんです。あとで調べてみたら海抜20m以上とのこと。そんなところにまで津波が来たなんて。
「ホンマかい・・・・」。
にわかには信じられませんでした。その時の恐怖はいかばかりだったでしょう。私は想像すらできません。
その4)浄土ヶ浜と石割桜 [東北点描~第一次東北旅行]
3日目、宿を出た後に向かったのは浄土ヶ浜。ここもまた観光地のひとつですね。本当は龍泉洞に行きたかったですが、そこに行くと帰りの飛行機搭乗時間にちょっと不安が残る。おそらく大丈夫だろうと思えたのですが、無難、安全を優先して龍泉洞は断念しました。
そこで訪れたのがこの浄土ヶ浜というわけです。
クルマは浄土ヶ浜レストハウスに停め、そこから遊歩道を歩いて現地へ。結果的にはこれが正解で、風もなく穏やかな海沿いの小道を散歩できたのは快かったです。
カモメが羽を休める風景や、
海面がきらきらと輝く入江の海と遊歩道、
そしてここが浄土ヶ浜か。なるほどこれは景勝の地だ。
そして工事の進む国道106号線を経て盛岡へ。
(当時盛岡では、クラスターが発生したという報道で大騒ぎになっていました。発生したふたつの店名を公表し、該当期間にそのお店に行った人は至急保健所に相談せよ、といった具合に)
盛岡で立ち寄ったのは、時間の関係でここのみです。
盛岡地方裁判所前にある「石割桜」。
いや~、これぞ自然の強さ。巨大な石を桜の木が叩き割って伸びているなんて。凄いもんです。
紅葉もきれいでしたよ
その5)ランチは? [東北点描~第一次東北旅行]
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
のんびりとしていたら、もう4日になってしまいました。明日からは仕事です。1週間のお休みなんてあっという間。
東北点描~第一次東北旅行の、最後はランチで。3回のランチは、いずれも東北の名物を食べようと考えていました。
前述通り、1日目は稲庭うどん。
のんびりとしていたら、もう4日になってしまいました。明日からは仕事です。1週間のお休みなんてあっという間。
東北点描~第一次東北旅行の、最後はランチで。3回のランチは、いずれも東北の名物を食べようと考えていました。
前述通り、1日目は稲庭うどん。
そして2日目は三陸鉄道久慈駅構内のリアス亭のうに弁当。
そうです、「あまちゃん」で、主人公のアキが車内で販売していた弁当です。
劇中ではたしか1個=1,000円だったと思うのですが、実際は1,470円 なかなかなお値段・・・・。
うにがびっしりと敷き詰められたお弁当は、とっても美味しかったです 量が少なかったのは、まあしゃーないか。私なら少なくとも3個はイケたな(笑)
久慈駅で購入した後、いただいたのは道の駅 くじ。ここの食堂でこれまた名物のまめぶ汁をテイクアウト(と言っても道の駅のフリースペースなのでテイクアウトと言うほどのものでもない)していただきました。
まめぶの中にはくるみ餡。作中ではアキが
「ビミョ~」と言ってましたが、さにあらず、なかなか美味かったですよ。
ただこれで580円はちょっと・・・・これこそ「ビミョ~」という感じではありましたが(^^;
3日目は初めからこれと決めていました。盛岡で食す盛岡冷麺。この麺料理の有名店で、かつ秋田に向かう帰りの道沿いにあるお店が望ましい、ということで探して見つけたお店がここ、ぴょんぴょん舎さんの稲荷本町店。変わった名前のこのお店は、盛岡冷麺の発祥なのだそうです。これはラッキー
メニューですが・・・・。このお店は盛岡冷麺というよりは焼肉屋さんですな。皆さん、真昼間からガンガン焼き肉を食べながらビールなんぞを飲んでおられました。盛岡冷麺のみを食べていたのは私たちだけではなかったか。隣りの席の綺麗なお嬢さんも、肉とチシャ菜を追加しつつガンガン食べておられました。
地域共通クーポンを2枚使うために注文したノンアルコールビールで喉を潤しつつ、初めて食べる盛岡冷麺。案外ダシが効いていて、あっさりしつつコクもある、という感じ。麺はかなり歯応えがあります。誤解を承知で書くと、稲庭うどんに通じる感じですかね。
季節的に果物のトッピングはスイカではなく梨。他に、ゆで卵にキュウリ、胡麻など。
初めからキムチをトッピングしておくのが常らしいですが、初めての私たちはキムチを別皿でお願いしました。で、はじめはキムチを入れずにダシを味わい、徐々にキムチを入れて味変を楽しむという食べ方。これは正解だった思います。下は残りのキムチを全投入した画像。
うん、うまかった。でももういいかな。一度食べたら十分です。ありがとうございます。
最後は、お店の窓から見えた岩手山(小さいけど)。岩手山は東北自動車道からの堂々たる景色が秀逸でした。雪を冠した悠揚迫らぬその山容は、さすがに岩手の盟主たる抜群の存在感があり、私たちを唸らせるに十分の威容、迫力がありました。
第一次東北旅行はこれでおしまい。
第一次東北旅行はこれでおしまい。
第二次東北旅行は来年の11月、もしくは再来年の4月に行く予定です。次は温泉旅館を中心に泊まり、ゆっくりと時間をかけて南東北~宮城と山形を回る予定です。あの宿とあの宿、そして牛たんなど・・・・待ち遠しいですわ。
まだまだ先の話、鬼が腹を抱えて笑っているだろうけどね。
まだまだ先の話、鬼が腹を抱えて笑っているだろうけどね。