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定年旅行_その2_フェリー乗船と悲報 [定年旅行~第二次東北旅行]

前回フェリーについてかなり細かく書きましたが、それに先立って、計6泊する宿についてはすべて予約を済ませています。どの宿も宿泊日のかなり前に予約しましたので、希望通りの部屋が取れました。

もうひとつ。
出発に際し、薬を2品用意しました。
ひとつは酔い止め薬。
いくら大きいとはいえ船は船、用意しておくに越したことはない。船酔いに関しては私も100%の自信はなく、妻はその私より乗り物に酔いやすい。
薬はこれを選択[右斜め下] 色々調べましたが、これを薦めるところが多かったので。
5.アネロン.JPG

結果を先に書きますと、薬の効果は絶大でした。2日とも結構揺れたのですが、効いている限りは全然問題なし。ただ、2日目はちょっと飲むタイミングを逸してしまったので少し酔ったのですが、服用してじっと部屋で寝転んでいたらだんだん効いてきて、その後は大丈夫で、昼食も食べることができましたよ。

次に用意したのが胃薬。3年前の九州で妻が食べ過ぎになってしまったので、その対策で。今回の旅は食べる予定がてんこ盛りですので、これは絶対に必要だろうと考えました。
何がよく効くのかとネットで調べてみたら、これがまた百花繚乱、ページによってお薦めの薬が全然違うし、一体どれを選べばいいのかさっぱりわからない。
困った私は、薬のプロフェッショナルの友人に助けを求めました。
彼のアドバイスによって購入したのはこれ、第一三共の新タカヂア錠
6-2.新タカヂア錠_幅300.jpg
少なくとも私は聞いたことがない名前だ。
「ドラッグストアには置いてないかも」とも言われており、実際に近隣の大箱のドラッグストアを数軒回ってみましたが、その言葉通りどこにも置いていない。結局楽天市場で購入しました。それでも発注してから届くまで1ヶ月近くかかり、やきもきしました。早めに注文しておいてよかった。
ちなみにこの薬は主に妻が服用しましたが、これもよく効いたとのことでした(妻談)。ありがとうございました。

さて、そろそろ出発しましょう。次に家に帰って来るのは8日後だ。

旅はここから始まる。このお店の、めっちゃ美味い、まぜそばから。
このまぜそばにはビールが素晴らしく合う。ヱビスだし。
実はこの美味いまぜそばを食べた日は、旅への出発日とは異なるのだが、気分はこの店のラーメン(ではなかったが)を食べてからのスタート、でした。もともとの予定がそうだったし。
1.ここからスタート.jpg
2.まぜそば_先鋭化.jpg
3.コロチャーシュー、水菜ほか_先鋭化.jpg
4.まぜまぜ.jpg

この、私が愛してやまない麺人 ばろむ庵さんが、なんと4月22日をもって閉店・・・・[もうやだ~(悲しい顔)] 
まさに青天の霹靂、あまりにも突然のインスタグラムでの報告に、旅先での私は呆然とするばかり[がく~(落胆した顔)]
飲食店って、こんなにも唐突に終わりを告げるものなのですか。始まりのあるものに終わりがあるのは自明の理、いつか来ることはわかっていましたが、あまりにも突然で・・・・。それは、何らかの予告のもとに行われるものだと漠然と考えていたのですが、本当に突然で。今は悲しむしかできません。というか、まだ信じられません。
インスタグラムでは、また次の段階に進むと店主はおっしゃっておられます。それがどういう形になるのかまだわかりませんが、私はフォローしていきたいと思っています。期待しています。

話を元に戻しましょう。
フェリーの乗船受け付けは17:30までに済ませばいいので、時間には十分余裕があります。事故には気を付けて、スピードは控えめに。こんなところで事故ってしまえば元も子もないもんね。

その日の夕食と翌日の朝食は、途中のスーパーで調達。もちろんフェリーの中にもレストランはありますが、バイキングだし、そないに食べられんやろということで、弁当を含めいろいろと買い込みました。ちなみに納豆とビールは家からの持ち込みです。ハイボールは船内で購入。手前の弁当は、名古屋めし弁当というようなネーミングで、海老フライやら味噌カツやら鰻の切り身やらの名古屋名物が入ったもの。
あとは妻ののり弁、ポテサラ、キャベツの漬物、鶏肉の磯辺揚げみたいなもん。
名古屋めし.jpg
名古屋出航は19時。約23時間の船旅で、翌日の16:40頃に仙台到着の予定です。
クルマを駐車場に停めた後、車検証と支払いに使ったクレジットカードを持ってまずは受け付けへ。
ターミナルビル.jpg
受付.jpg
ほぼ初めてのフェリーで、初めての受付なのですが、インターネットで事前にいろんな手続きを先行して行っておいたので、きわめてスムーズに進みました。
手渡されたチケット。予約No.N2の「2」は、おそらく「2番目の予約」ということだと思われます。
チケット.jpg
「特等室」の3文字が輝かしい(笑)
スイートだとこれに加えて食事券までもらえるそうですが、さすがにそこまでの大名旅行ではない。でも多少の贅沢はさせてもらいます。ありがとうございます。

ちなみに「特等船室」は英語で「stateroom」もしくは「cabin deluxe」、さらには「special room」ともいうらしい。
これに対して1等は「saloon cabin」、「first-class cabin」だそうで。
英語にしたら、どっちが上等なのかわからんです(笑)
部屋用のカードキー.jpg
部屋用のカードキーは、写っているのは1枚ですが、実際には2枚もらいました。
(下船の際に返却)

受付後、クルマはターミナルの駐車場から乗船待ちの列の最後尾に移動。ちなみに前の軽自動車は川口ナンバーでした。停車している他のクルマを見ても、長距離フェリーに乗るだけあって札幌やら仙台やらなにわやら盛岡やら、多種多彩な地域のナンバーが並ぶ。まるで地方ナンバーの見本市でした[わーい(嬉しい顔)] こういう雰囲気は大好きだ。
クルマを停めた.PNG
[右斜め上] ドライブレコーダーの切り取り画像。

さて、現時刻は17時07分。出航は19時なのでまだしばらく時間がある。
待合室で時間をつぶすしかないのですが、そこから停泊しているフェリーが見える。船というより、もはや一個の建築物。縦に長いビルのようだ。
これは待合室から撮った船の(ほぼ)全容。
きそ-0.jpg

バカでかいその船舶の名前は「きそ」。
きそ-2.jpg

2005年の第14回から2010年の第19回までフェリー・オブ・ザ・イヤーを受賞したとのことで(最近は僚船の「いしかり」がず~っと受賞。ちなみにこの航路を就航しているもうひとつの僚船の名前は「きたかみ」で、すべて河川の名称が船名として使われている)、まあいい船らしい。
誰かのブログで、「フェリーは、太平洋フェリーを基本にしたらアカン」という記事を読んだのだが、それは、太平洋フェリーの船舶はどれもかなりいい船、部屋なので、それを基準にすると他の普通のフェリーがダメに見える、というのがその理由。フェリーに乗る機会自体が極少なので次にフェリーに乗る機会があるのかすらよくわからないが、心に留めておきましょう。
この「きそ」、間近で見ると相当デカい。全長は199.9mあるそうです。200mを切っているのはクルマの5ナンバー、3ナンバーと同じで、何やらの規制があるためらしい。よくはわかりませんが。総トン数は15,795トン。
ちなみに、かの有名なタイタニックは全長269.1m、総トン数:46,328トン。

タイタニック(←クリックどうぞ)
タイタニックの総トン数が異常に重いのは時代の差・・・・船に使われている素材やエンジンの差が理由でしょうか。
それにしても・・・・よくもまあこんなデカい代物が海に浮かぶもんだわ・・・・。

待合室には、自衛隊の皆さんがいらっしゃいました。北海道の部隊に戻られるのでしょうか。日々のお勤めご苦労さまです。
待合室.jpg

さあ、時間が近付いてきた。私はまずは愛車に戻ろう。妻は別行動でボーディングブリッジ(飛行機の乗るときに通るアレです)を通ってフェリーに乗船。
それにしても、一緒だとダメな理由がわからない。安全がどーたらこーたら書かれていたような気もしますが・・・・面倒くさいなぁ~ブツブツ・・・・
太平洋フェリーHP

以下は、ボーディングブリッジを歩いて乗船する妻が撮影。歩く距離はフェリーの方が長いですが、飛行機と同じような感じですね。待合室の一角にある乗船口から、こんな通路を歩いていきます。タイムスタンプを見ると、乗船するまで4分かかっていました。
妻の乗船-1.jpg
妻の乗船-2.jpg
妻の乗船-3.jpg
妻の乗船-4.jpg
妻の乗船-5.jpg
妻の乗船-6.jpg

一方、クルマに乗って乗船する私。以下は、ドライブレコーダーの映像を切り取ったものです。左側の車列は、すでに乗船のために移動したのでカラになっている。
フェリーへ-0.PNG

前の軽に続いて船内へ。上の通路は妻が歩いたボーディングブリッジ。
フェリーへ-1.PNG
フェリーへ-2.PNG

この後、誘導員さんに停止を命じられた。その間、船内からトラックが出てきたり、先に乗ったり。
フェリーへ-3.PNG

3分くらい待たされた後、ようやく乗船する。
フェリー内ヘは船首から。宇宙戦艦ヤマトなら波動砲の位置ですね。
また、左の奥に見える斜張橋は伊勢湾岸自動車道の名港トリトン。8日後に走る予定です。今日はこの後下をくぐって外洋に出ます。
フェリーへ-4.PNG

誘導員さんに従って微速で進む。内部の鉄骨の構造物が武骨な感じでカッコいい。
フェリーへ-5.PNG

列の先頭に停車。右に出入口が見えますが、翌日はここから左折して反対側から下船したので、ここを通ることはありませんでした

正面に見えるのは上の階層へ続くエレベータの入り口。これに乗って居住エリアに行く。
この位置は船的には船尾に当たり、私たちが泊まる和室とはちょうど反対の位置に当たり、スーツケースを転がしての長距離の移動を余儀なくされました。クルマをどこに停めるかは当て物みたいなものなので、運が悪かったとしか言いようがないですね(^^;
フェリーへ-6.PNG


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峠おやじ

とうとう、始まりましたね。
旅立ちで最もドラマチックなのが長距離フェリーでしょう。
飛行機もそれなりですが、風呂があったりレストランに行ったり
生活感が伴っているので落ち着いて楽しめますよね。

またお書きのように乗り降りのセレモニーが半端ないのも面白いです。
私ゃ、おかげさまで北海道、四国、九州への行き来で何度もお世話になってます。
残念ながら太平洋フェリーは未経験なのでレポートが楽しみです。

太平洋フェリーの船名は川ですか。旧日本海軍では軽巡の名前でした。
1万トン超なら重巡クラスで鳥海とか山の名前が使われてましたね。



by 峠おやじ (2022-05-06 22:24) 

船山史家

行ってらっしゃいませ。
お薬が効きますように。

いきなりクローズする飲食店ってありますね。
事前に告知すると、インスタやツイッターで拡散されてしまい、閉店前は大混雑してタイヘンなことになるからって聞いたことがあります。
いきなり閉めるのも情なんでしょうかねぇ。
by 船山史家 (2022-05-07 13:21) 

ヒロ

ナワさん
船名に使われている河川は、それぞれフェリーの寄港地を流れる川の名が由来だそうです。「きそ」はナワさんの地元で、「きたかみ」は仙台のある東北地方、「いしかり」は言うまでもありませんね。
船旅って時間の使い方が一番贅沢だって聞いたことがありますが、なるほどその感覚がよくわかった22時間40分、いや、出港までの時間を含めたら24時間でした。また使いたいともいます。次回があれば、ですが。

史家さん
お薬、よく効きました。紹介してくださった方に感謝です。ありがとうございます。
そうですよね、下手に告知したらパニックになっちゃいますよね。気配りをされる店主さんとその奥様ですから、いろいろと考慮されたのでしょう。でも・・・・やっぱり悲しいです。

by ヒロ (2022-05-08 00:13) 

遠霞

こんにちは。
フェリーの乗船はなかなか大変なのですね。こういう経験があまりないので。これから8日間にわたる壮大な旅の記録が始まる、そんな序章としての重みを感じました。しばらく楽しめそうです。

ばろむ庵さん、閉店ですか。もうあの味が楽しめないのですか。とても残念です。結局私は定番しか食べることができませんでした・・
by 遠霞 (2022-05-08 10:07) 

ヒロ

遠霞さん
こんばんは。
壮大というと言い過ぎです(笑) 
で、実は8日ではなく8泊9日でして。最後の1泊はまあ無いようなものですが、旅の途中でコインランドリーに行くくらいの旅ではありました。このペースで行くと「その20」くらいは軽く超えそうですので、ちょっと端折りながら書くつもりです。写真も、同じ被写体を何度も撮るものだから1,000枚近くになりましたし、とにかく整理だけでも大変!
ばろむ庵さん閉店は、もう本当に悲しい限りです。開店以来140杯以上は食べてきた大好きな味だっただけに、喪失感が半端なくて・・・・。遠霞さんにとっては栄昇らーめんさんが閉店したような感覚ではないでしょうか。そうお考えいただければ私の痛みが理解してもらえるのではないかと思います。
by ヒロ (2022-05-08 21:46) 

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