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温泉街と加藤文太郎 [山陰 湯村温泉]

話を少し巻き戻して、湯村温泉の町を少しご紹介。
ドラマのおかげで多少有名とはいえ、規模は有馬や白浜といった超メジャーには遠く及ばす、かといって小規模というわけでもなく、まあ山間の川沿いのこじんまりとした温泉地といった風情でしょうか。

宿から「荒湯」を目指します。途中にあった「夢千代館」。ドラマを見ていたであろういわゆる団塊の世代の方々は立ち寄られるんでしょうな~。
4.夢千代館.jpg
道から望む景観は、どことなく昭和っぽい雰囲気がにじみます(^^)。嫌いじゃないけどね。
5.昭和の温泉街がにじむ.jpg
訪れた芸能人のサインも多数@観光協会前のショーケース。
6.芸能人のサインも.jpg
湯村温泉の湧出湯というのはかなり高温なのだそうです。
で、「荒湯」と呼ばれる、規模は全然違うものの草津温泉で言うところの「湯畑」のような源泉があって、ここでゆで卵などを作れるんですね。実際に作って美味しそうに食べている親子連れなんぞもいました。写真のビニール傘のおばさんは右手にネットに入ったゆで卵をぶら下げています。
※この日の天候は小雨が降ったりやんだり。
7.荒湯と足湯.jpg
8.源泉ですね.jpg
9.ここで玉子などをゆでる.jpg
ついでと言っては何ですが。
皆さんは加藤文太郎という人をご存じでしょうか。100人に尋ねて5人、いや3人知っている人がいるかどうかという感じなのですが。(Wikipedia)
加藤文太郎は、新田次郎の「孤高の人」という著作の主人公で、単独行で名を馳せた昭和初期の岳人(「登山家」という意味ですが、加藤はこの呼称がよりふさわしい)です。この人が湯村温泉から北に車で20分ほど行った浜坂という海辺の町の出身で、中心部から少し離れた場所に「加藤文太郎記念図書館」という立派な建物があり、翌日のチェックアウト後その図書館に行ってきました。(この建物は、「山」をイメージして設計されたとのこと)
1.加藤文太郎記念図書館.jpg
3.ご存じですか?.jpg

高校時代、山岳部に所属していた私が憧憬し、一部ながらその足跡(1日での六甲山全山縦走)をたどったこともある人物です。私の実力ではとても1日で歩ききることは不可能だと考えたので、その8割くらいを1人で歩いて・・・・その結果、私はズタズタのボロボロになりました。阪急の梅田駅から地下鉄・御堂筋線の梅田駅まで、自立して歩けずに地下街を壁伝いにのろのろと伝って帰ったことは、いい思い出というかホロ苦い記憶というか、そういうもので満たされています。それとともに加藤の驚異的なまでの凄さも身に染みて・・・・。
そういう人の遺したものや書物に触れて、若い頃の情熱と山に対する思いを思い出させてもらいました。

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