南河内サイクルラインを歩く（後編）

この辺りで、PL教団の大平和記念塔が見えてきました。いや、もっと前から見えてはいたのですが、存在感が増してきたといいますか、まあそんなような感じ。

PL教団････皆さまには、高校野球で有名だったPL学園の運営元（？）とでもいえば

「ああ、あれか」

と思われることでしょう。

調べてみたら、『1970年（昭和45年）8月1日 に落成』とありました。建ってからもう半世紀以上も経つのか････とあらためて驚き

子供の頃に上った記憶は何となくありますが、現在は上ることはできないそうです。

さて、歩を進めます。

現在地です。中央上部のやや右に「現在地」の標記が見えます。図の左下がスタート地点ですから、だいぶゴールが近付いてきました。

ちなみに左下に聖徳太子のイラストが描かれているのは、ここからほど近くにその廟所である叡福寺があるからです。このとき時刻は12：24。

12：34、スタートより14.5km地点に到達。あと約3分の1････長いな････

PLの塔がずいぶん大きく見えてきました。こんな角度で見るのは初めてだ。

角度といえば、二上山がこんな角度で見えていました。

 これはスタートから30分ほど歩いた地点からの遠景。左端が二上山です。

この角度の違いが、すなわち私が移動してきた距離なわけですよね。････ちょっとわかりにくいか（＾＾；

ここは国道309号線、川西大橋東詰め。自転車専用道路はここで終わりを告げ、南河内サイクルラインはここから国道沿いを走ることになります。

そして、それと同時にサイクリストの姿を見掛けることはほとんど無くなりました。ここからゴール地点までの間に見掛けたサイクリストは一人のみ。そりゃあそうでしょう。あんなに気持ちのいい堤防や河川敷を走っていて、あえてこの先車道、しかも交通量の多い幹線道路を走りたいとは思いませんもの。大半の方はここから引き返すか、あるいはもう少し先まで伸びていそうな堤防上の道を走るのだと思います。

私は今回は、とりあえず南河内サイクルラインのルートを忠実にトレースしてゴールしようと考えていたので、その方向に足を踏み出しました。

さて、R309を西へ少し歩くと、R170に合流します。スタートしてからすぐに横断したあの国道です。道路の行先表示板がうるさいぞ（笑）

ここから先が長かった････。距離にしてまだ約4分の1が残されています。道は、気持ちがいいとはとても言えない交通量の多い国道脇の歩道、ひたすらゴールを目指して歩くしかありませんでした。もう二度と歩かんぞ、こんなトコ。歩いてもさっきの川西大橋で引き返す、などと誓いながらゴールを目指し、やがてルート上6つ目の市、河内長野へ突入。八尾、柏原、藤井寺、羽曳野、富田林と歩を進めてきて、ついに最後の市までやってきた。
ちなみに河内長野の「長野」は、長野県のように山が多いから、というのは嘘か真実（まこと）か。

南海高野線を跨ぐと（14：11）ゴールは近い（はず）。

ん？　見えたか　あそこか

キタ～～～！

GOA～L！！

時刻は14：16。そして歩数計（スマホ）は33,349歩をカウントしていました。スタート地点で3,512歩でしたので、差し引き29,837歩で21.1kmを歩き切ったことになります。要した時間は5時間44分。このとき私は、右足の付け根に鈍痛と、同じく右足の裏にも痛みを覚えていました。

ここから河内長野駅（近鉄・南海）までまた約1kmを歩き、電車に乗って家に帰ります。

駅近くの七つ辻にはこのような標石があり、

そして駅前にはこのような碑が。この街が高野山への入り口だということがよくわかりますよね。

河内長野駅は近鉄と南海が線路を並べており、左の南海は難波へ、右の近鉄は阿部野橋（≒天王寺）へと続きます。

振り返れば南海は高野山へ。ちなみに近鉄はここが終点。

ここから近鉄に乗って帰宅の途に就いたわけですが、私が6時間近くかけて歩いた道のりを、電車はわずか20分ほどで走破しました。あまりにも当たり前すぎて深く考えたこともありませんでしたが、何かこれはとてつもなく凄いことで、文明の利器とでも言いますか、便利な時代に私たちは生きているんだな～と、あらためて実感した次第。

この日、起点へのアプローチに約2km、南河内サイクルラインで21.1km、終点から駅まで約1km、さらに最寄駅から遠回りをして帰宅したのでその間約5～7km（適当）、合計30km前後をこの日に歩ききりました。総歩数は51,569歩。距離は36kmになっていますが、これは歩数×設定歩幅（70㎝）の単純計算の結果ですので、あまりアテにはなりません。

いや～、とにかくお疲れさまでした。

全区間完歩というようなアホなことはもう二度としないでしょうけれど、途中の道明寺から川西大橋の間で区間を決めて歩くことはあると思います。気持ちのいい道でしたしね。

よくやったぞ、俺

次は、かつて大坂～奈良間の大動脈だった、龍田古道を歩こうと思います。戦国時代が好きな人は、大坂夏の陣（冬の陣もだったかな？）で、徳川家康が通ったルートとでもいえばお判りいただけますでしょうか。その名も「国分」、まさしく国と国とを分ける要所･････前回の、後藤又兵衛が討ち死にした地点のすぐ近くから、奈良に向けてのウォーキングです。どこまで歩くかは気分次第。ただ、ゴールはあのお店に決めてはいますが。

コメント 6

全区間完歩お疲れさまでした！
達成感がありますよね～！交通手段がなかった昔は大変だっただろうなぁと改めて思います。6時間近くが電車だと20分♪ほんと、今の世の中は便利です。便利さから離れて、たまには景色を見ながらのんびりと歩いてみるのもいいですね。
以前、和歌山を旅行した際に熊野古道をほんの少しですが歩きました。機会があればまた歩いてみたいと思います。その時泊まった湯の峰温泉の旅館も良くて、つぼ湯に入浴したことも楽しい思い出です。
by pooh (2021-05-06 21:02) 

poohさん
湯の峰温泉のつぼ湯に行かれたんですね。近隣の私がまだ行っていないのに････（笑）　
大阪は今、全国ニュースでもしょっちゅう流れていますが新型コロナが猖獗を極め、奥歯にものが挟まったような言い方しかしていませんが状況は完全に医療崩壊です。妻とは「風邪も引かれへんな」と言い合っています。本当に、早く状況がよくなってほしいものです。
by ヒロ (2021-05-07 20:57) 

全コース完歩おつかれさまでした。

PL教団や双耳峰の二上山とか印象的な風景ですね。

次は龍田古道ですか!
真っ先に思い浮かんだのは百人一首、在原業平の

千早振る 神代もきかす 龍田川 からくれないに 水くくるとは

です。広瀬すずの映画「ちやはふる」にもよくでてきましたね。

poohさんはつぼ湯に入られたのですか。良かったですね。
私は順番待ちする忍耐力がありませんでした。
by 峠おやじ (2021-05-07 21:06) 

＞ヒロさん、湯の峰温泉ではあづまやに宿泊しました。
内湯は年季の入った槙風呂がとても印象的で、食事は熊野牛の温泉しゃぶしゃぶや身がふっくらとした鮎の塩焼きもいただきました。こちら福岡も感染者が増えています。早く安心してランチや温泉に行けるようになってほしいです。我が家も同じく、風邪をひかないように気をつけていますが、気温の変化についていけない年頃です（笑）

＞峠おやじさん、どうもありがとうございます。
訪れた時はTVの取材が入っていて、1時間ほど待ちました。つぼ湯そばの宿に宿泊しましたので、翌朝は公衆浴場に１番風呂で入浴しました。
前記事のコメントを拝見しましたが、耶馬溪の自転車専用道路を走られたのですね。耶馬溪には時々出かけて、中津からあげや野菜をたっぷり使った定食のお店に寄っています。紅葉が有名ですが、新緑の頃の耶馬溪も好きです。
by pooh (2021-05-07 21:31) 

お疲れでした。
後になって、腰、腿裏、膝、足首、足の甲にきませんでしたか？
３３３４９歩！
私は３００００歩チョイ超えくらいです。
by 船山史家 (2021-05-08 10:43) 

ナワさん
龍田古道、行ってきました。道に迷ってえらい目に遭いました。結局家から奈良の王寺駅まで歩いて、その日の歩数は、それでも3万歩には届きませんでしたが。

poohさん
湯の峰温泉、私も行きたくなりました。このコロナ禍が治まれば計画してみようかな、と思います。

史家さん
私の場合、足の裏や、足の指（の側面）に来ます。ひどいときには水ぶくれのような感じに。気にせずそのまま歩いていればいつか勝手に治まるので、痛みは無視して歩いています。無茶苦茶ですけど（笑）
by ヒロ (2021-05-09 23:06)